2011年1月22日土曜日

イングリット・フジコ・ヘミング ANIMAL CHARITY CONCERT @山形テルサ テルサホール 2011.11.24.

mixi日記 2010. 11.24より転載

1999年2月11日のNHKのドキュメント番組、ETV特集「フジ子〜あるピアニストの軌跡〜」を見て衝撃を受けたのが私と彼女の出会いである。DVD が発売されるとすぐに購入した。デビューCD「奇蹟のカンパネラ」も手に入れ、繰り返し聴いた。特に「ラ・カンパネラ」が絶品で、楽譜を見たことも、まし てや弾いたことも無いが(当然弾けないが)、とってもストレートに旋律が自分の中に入ってきた。彼女の演奏するピアノ曲すべてが、心地よく自分にとけ込ん でくる。クラシックの素養が無い私が偉そうなことを言うつもりは全くないが、彼女の演奏によって初めてクラシックのピアノ曲が好きになった。

CDやDVDでは何度も演奏を聴いていたが、生演奏は全く別次元のものだった。彼女とて手は2つ指は10本しか無いはずなのだが、旋律、伴奏と いった聞こえ方ではなく、オーケストラを聴いているような感じがした。バックには弦楽器の深遠な調べが聞こえ、主旋律とともにいくつもの調べが様々な表情 で一つになっている様に感じた。(表現がが貧弱!)クラシックはとかく窮屈なイメージがあるが、彼女の表現は少なくとも私にはとても心地よく、他の演奏会 では味わったことの無い感覚だった。

彼女は911後の被災者救済のために1年間のCDの印税を全額寄付したり、アフガニスタン難民のためにコンサートの出演料を寄付するなど深い人間愛に根ざす活動を行っており、今回のコンサートの入場料の一部が県の獣医師会に寄付されるそうだ。

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